現在までの資本主義社会

資本主義がもたらした世界とは

現在、日本やアメリカ、そしてヨーロッパといった世界的に大いに発展を遂げている国は非常に多く見られます、単純に歴史の積み重ねによって蓄えられた人類としての時間を継続して行った結果としての進化とみなすことも出来るでしょう。そうした社会が到来したことで、市民はそれまでの生活とは丸で違う新しい生活を手に入れることが出来るようになりました。現在における社会市場の基盤となっている『資本主義』というものになってから、それなりの時間を経過しています。日本では明治維新以降に資本主義がはじまったと考えられていますが、その点についてここでは一先ず置いておくことにしましょう。

それまでヨーロッパや日本における社会の成り立ちとしては王という神に等しい存在が成り立って、王朝ないし幕府が政治や経済全ての主導していました。しかしそういった一点集中的に権力が募ったことで圧制と呼ばれるような時代が起こることもありました。歴史上最もその点で有名なのは『フランス革命』だと、筆者個人は認識しています。稀代の美女とまで揶揄されている当時の女王『マリー・アントワネット』が自らは宮殿で私腹を肥やさんとばかりに贅沢をしている中で、国民は日々の暮らしをまともに過ごすことが出来なくなるほど苦しめられるようになりました。そうした鬱屈とした感情が爆発したことによってついに決起し、当時の王体制を倒幕することに成功したのです。その後、自分達の暮らしはどうあるべきかと考えたとき、この資本主義へと流れ着くわけです。こまかい流れに関しては後ほど説明するとして、今は現代的な観点から資本主義を考えて行こうと思います。

資本主義社会が登場したことで世界は豊かになった、と認識する人は今の時代では少ないかもしれません。現在における日本を初めとした世界における負の面が顕著に出てきています、この日本という国でも資本主義の原点ともなる資本を生み出すために必要な活動をまともに行なうことが出来なくなってしまっているといった、そんな状況に悩まされています。果たして資本主義というものは世界に幸福をもたらしたのか、それともじわじわと汚染するように蒔かれた不幸だったのか、今はどちらとも取れないかもしれません。

資本主義の基本理念

資本主義という言葉は学生時代に習うものですが、経済学として勉強するとなったら非常に難しいところです。言葉は知っていても原理は仕組みなどは理解していない、もしくは勉強はしたけど受験勉強に必要だったなど、人それぞれ理由は異なりますが一度は必ず最近の学校カリキュラムにおいても学ぶべき話だろうと思います。そんな資本主義ですが、基本的にどんな状態を維持していることが資本主義となりえるのか、ということを考えてみると資本主義の仕組みとしては以下のようなモノを基盤としています。

  • 私有財産制
  • 私企業による生産
  • 労働市場と通じた雇用と労働
  • 市場における競争を通じた需要・供給・取引価格の調整、契約の自由

一度でも習ったことがあると感じている、もしくは今まさに働いている人達にとっては非常に馴染みのある言葉となっているでしょう。この内容を聞いて余計なものを作り出してくれたなぁと感じている人もいるかも知れません、ですが当時の人々にとってはこうした主義を取り入れることによって自分達の生活が安定すると信じられたからこそ、この資本主義は台頭してくることになったのです。それはこの現代にまで大きく引き継がれていくこととなっていますが、現状を鑑みても成功しているかと聞かれたらかなり微妙なラインかもしれません。

結局、この資本主義において人間が働く原理としては『お金を稼げればいい』といったような考え方が生まれるようになります。この一点の影響でもたらされた考えは、極論から言ってしまうと『お金を持っているモノは絶対的に勝者である』ということではないでしょうか。お金に固執していることは間違ってはいません、しかし日本という国に現存している法律の中に書かれている基本的人権において、『人間らしい営みを作ることが大事』などという理念が本当に起動しているのか、その点が不可解に思えて仕方がありません。そうして行く中で誰もがこの考え方に対して矛盾や疑問といったものを提示していかなかったため、資本主義の考え方は正しいといったような固定観念が植え付けられるようになりました。今思えば資本主義が本当に正しい社会としてのあり方なのか、ということについても疑惑の目を向けなくてはいけないかもしれません。

今の日本の労働状況について

資本主義が絶対化となっている昨今の現代社会において、今では働かなければ生きていけないことが絶対条件となっています。働かないで国からの補償を受けるというような生活保護問題もありますが、そんな人達もまた資本主義の翻弄された結果、という風に考えるのは甘いのかもしれませんが一概に関係ないとは言い切れないのかもしれません。生活保護というモノが人間として最低限の生活を保証するために設けられているものとなっていますが、その意味を履き違えてしまっている人が多いのも事実となっています。時折ニュースなどを見かけますが、生活保護費を貰って贅沢三昧をしている、またその生活保護費を不正に受給しているといった人々も存在しているとなっては、資本主義に翻弄されている側の労働に身を挺している人々からすれば到底納得できる話ではないですからね。

資本主義という考え方が誕生したことで人間同士の競争というものをさらに白熱させることになり、その結果として働くことが人生の全てという考え方も定着するようになってしまいました。働く事は人間の原動力である、そのように感じている人もいると思います。ただ競争といっても芸能界のような物凄い商品の入れ替わりの激しいことが一企業において、また人間関係の軋轢を生み出すようにして行なわれている現状に対して、本当にそんな熾烈な闘争を行きぬいた結果として満足のいく生活を獲得することが出来るのでしょうか。人に勝つ事は確かに充実感を得られることだと考えられますが、反面そんな活動の先に待っているのは本当に自分の思い描いていたような理想の世界なのでしょうか。そもそも競争にすら参加することが出来ないで生きている人達は、世間でいわれているような負け犬で甘んじているに他無いのでしょうか。働かざる物食うべからずといった言葉を使う前に、働くことが難しくなっているのも疑問に思うところではないでしょうか。生きていくためにはお金を稼ぎ出す手段が必要だとしても、働くことを是非とする考え方では正しい判断となるかもしれませんが、人間らしくなれるかどうかは疑問に感じるところかもしれません。

働きすぎの時代

今の時代における労働の現状としては『働きすぎ』という言葉が非常に適しています。理由はそれぞれでしょう、長時間働くことで収入を少しでも上げようとしている人、また退勤したくても仕事が残りすぎていて帰る事ができないなど、理由こそ千差万別として存在していますがほとんどの例として意図的に望んで長時間労働に甘んじているわけではありません。特に正社員として務めている人にはどうしようもない現実でしょう。仕事の量が一向に片付くことなく溜まり続けてしまっている、また人でという単純に手が足りていないから作業を何人分も肩代わりするしかないといったような理由を持っている人もいるかも知れません。こうして考えてみると、働くことはその時間は限りなく使わなければいけないと、そんな風に考えるようになっていると言わざるしか他ありません。

こうした働きすぎという現状は何も日本だけの問題ではなく、世界中に蔓延している考え方となっています。資本主義を取り入れている国が大半となっている中で、長時間労働は問題となっていると見なしていいかもしれませんが、それだけしなければ生きていけない人もいることもまた事実となっています。特に日本においてこうした資本主義が先進的な考えとして取り入れられていく中で、新しい資本主義の考え方が生まれるようになります。

  • グローバル資本主義
  • 情報資本主義
  • 消費者資本主義
  • フリーター資本主義

この四つの考え方を現代的に『高度資本主義』と考えられていますが、滑稽すぎるほど呆れる言葉ではないでしょうか。正直なところこの言葉を聞いているだけでこの日本という国が今どんな状況に苛まれているのかを克明に表示している事は目に見えています。日本において『田舎暮らし』などが一時期ブームにもなりましたが、こうした流行は現在の労働社会に嫌気が指してしまった人が多かったからこそ行われていた、ということになるのかもしれません。先進的な考え方として登場しているフリーター資本主義という考え方についても、この生活に満足している人など一人たりとて存在しているはずないと考えたほうが妥当でしょう。

しかしこうした新しい資本主義の考え方が誕生したことで日々の暮らしが非常に便利になったという点も存在しているので、一概にその全てを否定することはできないかもしれません。例で挙げるならネット通販を用いた購入方法でしょう。ネットで簡単に注文できる手軽さはもちろん、一定の条件などを満たしていれば注文してから一日と経たずに商品を自宅に届けてくれる当日配送といったことも行なえるようになりました。これも資本主義という考えが時代と共に変容したことで生じた結果となります、その結果として働いている側としては常にその注文を処理しなければいけないという問題も生じるようになりました。ところによっては寝る間も惜しんで働いているところもあるかもしれません、それでも満足できるような状況として受け入れるとしてもいざ自分たちがその現場で働いてみたいと考えるでしょうか。

資本主義が訪れたことによって確かに社会は一定の経済活動を手に入れることが出来るようになった事は事実でしょう、ですがそんな主義を基本にした経済事情がもたらしている現在の不景気という世界を包み込んでいる荒波は今もこの世界を徐々に蝕んでいるのかもしれません。

資本主義社会の成り立ちを支えた経済学についてとか